三崎池 出典:中日新聞

三崎池の水質調査

三崎池の歴史

三崎池リノベーション事業 2004年10月

三崎水辺公園は豊明市の中央に位置し、市民に憩いの場を提供し続けています。老木した樹木も多くなり、手入れが必要となりました。当NPOが委託事業として水辺公園のリノベーション事業を請け負うことになりました。
まず、公園内の樹木すべての健康診断を実施することにしました。樹木は2004年当時全部で1,253本ありました。
グループ分けをしてすべてを調べ、「樹木診断カルテ」を作成しました。健康度を点数で記していきます。

1.元気度  樹全体に小枝がたくさんあるか、枝のバランスはよいか、枯れた枝はないか、伐られたあとはないか、葉の大きさ、機のはだ、太い枝・幹・根元から小枝が出ている、太い幹や枝が腐っているなど。

2.病気を知らせる生きもの
樹からSOSを知らせる生きものチェック

3.樹の周りの様子 
枝を思いきり伸ばす場所はあるか、土の様子はどうか、どのくらい人が通るか、踏みつけられていないか、日の当たりは等々。樹木の診断と場の診断をしました。全体の樹木診断カルテから伐採樹木や手入れの必要な樹木を選定していきました。結果、明るい健康的な雑木林を維持することができています。

次に水辺公園内の三崎池のかいぼりを実施することにしました。大イベントです。

三崎池「かいぼり」

開催日:2004103日(日)

会場:三崎水辺公園  三崎池

主催:豊明市

共催:NPO法人環境研究所豊明

協力・共催:高鴨生産組合、三崎区、ゆたか台区、二村台2区、西川区、豊明中学校、三崎小学校、唐竹小学校、(社)青年会議所、豊明市子ども会連絡協議会

参加者:431名(名簿記載者)家族、その他150名  見学者約300

趣旨

緑と水のある自然豊かな三崎池の再生を図るため、また、子どもたちの自然体験学習の機会や農業の歴史を継承するために、昔の地域の大イベントであった「かいぼり・池もみ」を実施した。

大勢の市民が参加して豊明市になって初めてのかいぼりが実現。

目的

1.子どもたちの自然体験学習と昔のかいぼりイベントの再現

2.水質浄化のために、池内のゴミや底に溜まっているヘドロを除去

3.池の底干しによる浄化機能の向上


ヒシなどの水生植物が異常繁殖したので、これを取り除くために草を食べるソウギョを放流しました。池の水を抜いて大掃除することをかいぼりとこの辺では言います。ため池の水でお米を作ってた頃は、冬場に水を抜き、たまったヘドロや土砂を取り除いていた。ため池を維持するために欠かせない作業でした。今は、池の水質浄化や外来生物の駆除を目的としたものになっています。

水生植物が異常繁殖してため池の水面をおおい尽くすほどになると、枯れた時に大量の有機物が底に沈殿して、水質悪化の原因となります。異常繁殖は、生活排水や家畜糞尿等が流入し窒素やリンが増えたからだと考えられます豊明市はヒシの駆除に水草を食べるソウギョを平成3年に約100kg放流しました。結果、ヒシや他の水生植物も全部なくなり、魚や昆虫の産卵場所がなくなり、魚の種類も少なくなり、水生植物も育たなくなりました。

 【感想】
準備は時間もかかり大変でしたが、行政や地域の住民のみなさん、水利組合のみなさん、青年会議所、近隣の小学校などたくさんのみなさんの協力があって実現しました。
当日は雨でしたが、「かいぼり」は日常では体験できない貴重なイベントでした。子どもたちや昔、体験したお年寄りなど大興奮、楽しい一日でした。残念なのは、池の中には自転車、バイクまで捨てられ、ゴミもたくさんありました。ペットのカメや錦鯉なども。池に生きものやゴミを捨てないでほしいです。
「かいぼり」最高!! みなさんありがとうございました。

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